「IPアドレスって何?」「プライベートIPとグローバルIPって何が違うの?」ネットワークを学び始めると必ず出てくる疑問です。この記事ではIPアドレスの基本から種類・仕組み・確認方法まで、図解を使ってわかりやすく解説します。
IPアドレスとは?
IPアドレス(Internet Protocol Address)とは、ネットワーク上の機器を識別するための「住所」のような番号です。インターネットや社内ネットワーク上で通信を行うとき、データをどの機器に届けるかを判断するために使われます。
たとえば手紙を送るとき、相手の住所がなければ届けられません。それと同じで、インターネット上でデータを送受信するには、送り先のIPアドレスが必要です。あなたが今このページを閲覧できるのも、あなたのデバイスにIPアドレスが割り当てられているからです。
IPv4とIPv6の違い
IPアドレスには現在「IPv4」と「IPv6」という2つのバージョンがあります。長年使われてきたIPv4のアドレス数が枯渇してきたため、より多くのアドレスを持つIPv6への移行が進んでいます。
・約43億個のアドレス
・4つの数字をドットで区切る
・各数字は0〜255
・現在主流だが枯渇が進む
・約340澗個のアドレス
・16進数をコロンで区切る
・事実上無制限のアドレス数
・次世代規格として普及拡大中
グローバルIPとプライベートIPの違い
IPアドレスには「グローバルIP」と「プライベートIP」という2種類があります。これを混同すると、ネットワークの仕組みが理解しにくくなります。
グローバルIP: 203.0.113.1(世界で唯一)
192.168.1.10
192.168.1.11
192.168.1.12
| 比較項目 | グローバルIP | プライベートIP |
|---|---|---|
| 使用範囲 | インターネット全体 | 家庭・社内などローカル内 |
| 一意性 | 世界で唯一 | 同じネットワーク内で唯一 |
| 割り当て | ISP(プロバイダ)が割り当て | ルーターが自動割り当て(DHCP) |
| アドレス範囲の例 | 203.0.113.1など | 192.168.x.x / 10.x.x.x / 172.16.x.x |
| 外部からの直接アクセス | 可能 | 不可(ルーター経由が必要) |
静的IPと動的IPの違い
グローバルIPアドレスには「静的(固定)IP」と「動的(変動)IP」があります。一般家庭のインターネット接続では、接続のたびにIPアドレスが変わる動的IPが使われることが多いです。一方、WebサーバーやVPNサーバーを運用する場合は、IPアドレスが変わると困るため、固定IPを契約します。
自分のIPアドレスを確認する方法
「IPv4 アドレス」の欄に表示される番号がプライベートIP
「inet」の後に表示される番号がプライベートIP
よくある質問
IPアドレスから個人が特定される?
グローバルIPアドレスから判明するのは、接続しているインターネットサービスプロバイダ(ISP)と、おおよその地域(都市レベル)です。個人の氏名・住所・電話番号などは通常わかりません。ただし、ISPは契約者情報とIPアドレスの紐付けを記録しており、法的手続き(裁判所の命令等)があれば開示できる仕組みになっています。
IPアドレスは変わることがある?
一般家庭の場合、ルーターを再起動したりプロバイダとの接続が切れると、グローバルIPアドレスが変わることがあります(動的IP)。プライベートIPもルーターの設定によっては変わります(DHCPによる動的割り当て)。IPアドレスを固定したい場合は、プロバイダに「固定IPサービス」を申し込むか、ルーター側でIPアドレスを固定(静的DHCP)する設定が必要です。
192.168から始まるIPは何?
192.168.x.xはプライベートIPアドレスの一つの範囲で、家庭や小規模オフィスのルーターが自動的に割り当てます。インターネット上では使用できず、LAN内だけで有効なアドレスです。他にも10.x.x.x(大規模ネットワーク用)や172.16.x.x〜172.31.x.x(中規模ネットワーク用)もプライベートIPとして予約されています。
まとめ
IPアドレスはネットワーク上の「住所」です。IPv4とIPv6・グローバルIPとプライベートIPの違いを理解することが、ネットワーク学習の出発点になります。次はIPアドレスの配布を自動化するDHCPと、ドメイン名とIPアドレスを紐付けるDNSについて学ぶと、ネットワークの全体像がより見えてきます。


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